【上手な記事の書き方】覚えておかないと失敗するブログの書き方

昨今、ユーザーに役立つ記事を書かねばならぬ、といろいろなところで言われています。さて、あなたは「ユーザーに役立つ記事とはなにか」を考えて書いているでしょうか。ただ長い文章を書けばよいわけではなく、大事なポイントを押さえる必要があります。

【目次】
1.重要なのは記事を読むメリット
2.ターゲットが明確な風邪薬の例
3.ターゲットを明確にする
4.小見出しだけで概要がわかるようにする
5.目的に応じた運用が大切
6.あなたの記事を読みたいと思うユーザーはいない
7.将来的には自分のファン増加を目指す
8.ファンが増えると連鎖反応が起きる
9.季節に合わせた記事はタイミングが重要
10.まとめ

重要なのは記事を読むメリット筆者が気を付けていることは、「誰」に向けた記事で、その記事は「何に役立つのか」を明確に、ハッキリさせることです。

たとえば、以下の事例をご覧ください。

ターゲットが明確な風邪薬の例エスタックもっともわかりやすい例が「薬」だと思います。どういった成分が入っていて、どういった人に効くのかが明記してあります。CMでもよく放映されているエスタック(https://www.ssp.co.jp/stac/)は「風邪でも休めないあなた」とターゲットが明確であり、「イブプロフェン」という成分が配合されているから風邪に効くのだ、ということがわかります。

イブプロフェンについて詳しく知りたい方はWikipediaへどうぞ。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%96%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%B3

つまりこの風邪薬を飲むと「イブプロフェンが効き風邪が治まるので会社を休まなくて済む」というメリットが得られることがすぐにわかるため、ユーザーは購入に至るのです。

しかも「つらいのどの風邪に」「つらい鼻の風邪に」「つらい熱の風邪に」とさらに細分化され、ピンポイントでターゲットを狙っていることがわかります。
かなりピンポイントなターゲットですので大きな市場は狙えませんが、ニッチな分野では大きな力を発揮します。

ターゲットを明確にする万人にウケるコンテンツはありません。女子高生にウケる記事は、60代のオジサンにはウケません。そのため、ある程度ターゲットを絞り、そのターゲットに向けて記事を書く必要があります。

この記事は「上手に記事を書きたい」という人向けに書いているので、SEOのことを知りたい人には不向きです。SEOのことを詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

小見出しだけで概要がわかるようにするたとえば当記事であれば

1.重要なのは記事を読むメリット
2.ターゲットが明確な風邪薬の例
3.ターゲットを明確にする
4.小見出しだけで概要がわかるようにする
5.目的に応じた運用が大切
6.あなたの記事を読みたいと思うユーザーはいない
7.将来的には自分のファン増加を目指す
8.ファンが増えると連鎖反応が起きる
9.季節に合わせた記事はタイミングが重要
10.まとめ

といった形で、小見出しだけでこの記事のストーリーがわかります。そのため、小見出しにはその結論を書くようにしたいものです。「○○に重要なこととは?」といった小見出しは、その文章を読まなくては結論がわからないため、あまり好まれません。

「ユーザーは自分のニーズを満たしてくれる文章を読みたい」のであって、その答えを探すために小見出しを見る。これが最も早い方法です。

目的に応じた運用が大切たとえばブログを開設した場合、その目的に応じて内容も異なります。主な運用目的は以下の2つでしょう。

サイトへのアクセスを増やす=コンテンツマーケティング
自分のファンを増やす   =人柄がわかる日記風ブログ

まずはそのサイトを見に来てもらわなくてはいけません。「SEOをマラソンに例えてみた」でも解説しているように、どれだけ良い記事を書いても見に来てもらえなければ意味がありません。一方、見に来てもらえたとしても有益な情報でなければそれもまた無意味です。

あなたの記事を読みたいと思うユーザーはいないあなたの記事を読む理由は?よほど有名なブロガーや有名人でない限り「あなたの書いた記事を読みたい」と思ってホームページを訪れる人は少ないでしょう。
見ず知らずのオジサンが今日何を食べたかなんて、よほどの変態でない限りは知りたいと思いません。

あなたの記事を読む理由は「自分の知りたい情報が得られるから」であり、その欲求を十分に満たすことができたときにその記事がほかのユーザーにシェアされ、被リンクがもらえるのです。

将来的には自分のファン増加を目指す有益な情報が豊富であれば、自然とアクセス数は増加してくるでしょう。しかしその有益な情報を同じ人が何度も何度も見る(読む)かといえばその可能性は低いです。そのため、将来的には「この人の記事を読みたい」「この情報ならこのサイト」と印象付けていくことが重要です。

SEO界隈で有名な「海外SEO情報ブログ(https://www.suzukikenichi.com/blog/)」もSEOに関する最新情報を発信し続けており、いまでは相当なアクセス数です。SEOの情報を求めてブックマークしているユーザーも多く、外部の計測ツールによれば、アクセスの約30%が検索ではなくブックマークなどで直接訪れています。(内部の計測ツールではないため、本当の数値は異なる可能性があります。)

ファンが増えると連鎖反応が起きるそのサイトのことを本当にイイと思えば、誰かに教えたくなるものです。結果としてシェアやブックマークをしてくれるようになります。1人のファンが10人に拡散した場合、その10人のうち1人でも再度拡散をする...となると、相当数の拡散が想定されます。

一度こういった反応が出ると、それがどんどん連鎖的に発生していくのでメリットしかありません。

季節に合わせた記事はタイミングが重要季節に合わせた記事はタイミングも重要!コンテンツによっては、ある程度の季節感があります。風邪といえば秋から冬にかけてトップシーズンとなるため、そこに向けて企業も準備をしていきます。

CMや広告を出稿するのは涼しくなる"直前"です。シーズン直前になって「やばい!広告を出稿しなきゃ!」と思って広告会社に連絡をし、広告原稿は間に合ったとしても、それを出稿する枠が空いているとは限りません。

普通は数ヶ月前から原稿を準備してCM枠を押さえ、万全の状態でトップシーズンに挑みます。Web上の原稿も同じで、シーズンの2ヶ月前には仕込んで置くことをオススメします。

Web上ではGoogleから認識される期間も必要ですから、直前では間に合わないのです。
(超大規模サイトなどは更新直後に上位表示されるケースもあります。)

まとめ

  • ユーザーが見たいのは「あなたの記事」ではなく、「自分に役立つ記事」である。
  • 「誰」に向けた記事で、その記事は「何に役立つのか」を明確にする。
  • 最速で読めるように小見出しにも配慮する。
  • シーズンに関連する記事であれば、その2ヶ月前には準備を終えておくことを念頭に記事を手配すると余裕もあり、記事の十分な推敲ができるのでオススメ。